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読書 アーカイブ

2007年07月26日

BL漫画の好みの顔

「前略」
表紙買い。 BL漫画においてはこういう面長顔のキャラで線がスパスパした絵が好きなようだ。ただそれはBLに限ることであって、この絵で一般向けだったら買うかどうかわからない。
BLだから(同人誌だから)買う、という絵がある。ま、年下攻め好きだし。
絵はすっきりさわやかでけっこういろんな顔も描けるし、表題作はほのぼので、かと思えばガツガツはげしいのもあって、びっくり。年下攻め好きならおすすめ。

前略
前略トジツキ ハジメ

おすすめ平均
starsほのぼのも、狂気じみた愛もどちらも好み。
stars良かった☆
starsネタバレを含む感想
stars読みたかったのは、こころのお話。
stars可愛かったり過激だったり

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2004年12月03日

グレッグ・イーガン

 古い知り合いで猫を愛する優しい翻訳者・山岸真さんの、
 SFの巷では同一化が進んできたともっぱらの噂の
 グレッグ・イーガン「万物理論」はハヤカワ文庫。
 京大で行われたSFセミナーでは「サルでもわかる万物理論」と
 いう講座もあったということで、読む前にそれを受けたかった
 かもしれない。
 ハードSFに浸りたい人はぜひ。




2004年12月01日

根暗野火魂


 九州の耽美作家・野阿梓氏から氏推薦の異能耽美作家の作
 品集が送られてきた。
 juneに連載されていた短編を纏めた文庫で、作品は昨今の
 BLとかやおいとかいうものとはかけ離れた、まあ美少年がいろ
 いろと異形なものにとにかくめちゃくちゃ玩具にされるというグロ
 というかエロというか人間の想像力は果てがないなあというか、
 とにかくエロです。
 3枚の薄い宝石板に口だけとか乳首だけとかペニスだけとかアヌスだけとか、
 とにかくついててそれは一人の少年のもので、どんなふうな愛し方もできるというのが
 けっこう面白かったです。
こういうマイナーな人は個人的にも応援したいので宣伝。とにかく少年を陵辱した話しを読みたい人はどうぞ。
新風舎文庫・淀川乱歩作「根暗野火魂(ネクラノビコン)」

2004年11月19日

寝る幸福・かしましハウス

ばかげたことなんですけどね、起きた時間がその人間のその日のはじまりだったらいいなあ、とか思うんですよ。そして夜寝るときがその人の1日の終わり。
とにかく起きるのが苦手。もうずっと寝ていたい。でもやらなきゃいけないことがあるから起きなきゃいけない。
思う存分寝て、起きたくなったら起きられる生活っていいなあ。

 で、秋月りすの4コマに「かしましハウス」ってのがあるんです
 が、これが全8巻という、長くも短くもない巻数で。
 4人姉妹の話なんだけど、三女のみずえってのが寝るのがダ
 イスキ。どこでも寝る。いつでも寝る。すきあれば寝る。
 家でも大学の芝生ででも公園でも電車の中でも、着ぐるみの
 バイトしながら妹の学校の校庭でも寝る。
 寝るための努力をおしまない。ぎりぎりまで寝ているために友達に家まで迎えにきてもらって、そのまま車にのれるように服を着て寝てたり、さらにはそのまま車につめこまれるように自分を風呂敷包みの中にいれたりする。
とにかく良く寝る、というだけのキャラで話を作ってしまう。これを見ると秋月りすも寝ることが好きなんだろうなあと思う。
私もみずえのように我を忘れて寝てしまいたい。
と思いつつ「かしましハウス」を読み返してしまったんだな。

2004年09月16日

珈琲党奇譚

 阿刀田高の「珈琲党奇譚」。
 相方に言わせると文章は面白いのに話が面白くないとのこと。
 いや、私結構好きだけど………。
 文章面白いのにオチがなかったりするのは川端康成の「掌の
 小説」という大好きな短編集がある。
 それとは全然匂いが違うけど、まあそんなに悪くないと思うの
 は私が珈琲好きだからだろうか。




2004年09月10日

暗黒館の殺人


 八年ぶりにアヤツジの館本がでましたよー。
 その間は「館」のゲームくらいしかやってなかったんですが
(「YAKATA」は面白かったけどエンディングが納得イカーン!
 それともあれはバッドエンディングなの?
 「YAKATA」ってクリアした人はエンディングを教えて下さい。
 最初に戻るってアリ?!)。

 しかし!
 ノベルス1冊1500円、上下2冊で3000円ってどうよ!
 3000円だして「鳴風荘」だと悲しいしなあ。「霧越邸」でも私は困る。
ミステリというか小説というものほど人の評価が当てにならないものはなくて、私は「霧越邸」はだめだったんだけど相方は大好きだし、マヤユタカの「翼ある闇」と「夏と冬のソナタ」を比べたとき、私は「ソナタ」が面白かったけ相方は「翼」と真っ向対立。
でも八年ぶりの館本で人物紹介頁にこなん君とししやさんの名前を見たときうれしくて思わず書店でにやついてしまった。
思えばハッカーズの主人公x桜井にはまる前はこなんxししや一途だったものなあ。その前は陽一郎x光彦だったけど。
でも今すぐ買うとアヤツジを週間ベスト10に入れてしまいそうでそれは悔しいからもうしばらく様子を見よう………

2004年08月02日

ナツノクモ

「ナツノクモ」は「空談師」が中途半端な終わりをしたと思ったら小学館から出たコミックス。同じ「リネン」という会社を使っている以上、世界観は同じなのだろう。もう少し現実-オフライン-もかかわってくるような動き。相方はこの世界(漫画?)が理解できないと放棄したが、私も理解できているわけじゃないし、説明不足な感は認めるが、最終的にオチを満足させてくれれば、意味深な進み方でも許す。ナゾだけ撒き散らして納得いかない終わりをするような「トワイライトシンドローム」的オチはどうか勘弁。

ナツノクモ 2 (2)
篠房 六郎
4091884822

2004年08月01日

ベルセルク


 「ベルセルク」はなんだか本当にファンタジーになってきたなあ。
 いや、今までだってモンスターが出てくるファンタジーだったん
 だけどどこか現実味があって、ここのところでなんでファンタジ
 ー臭を感じるようになったのかなあって考えてたらひとつ思い
 当たりました。
 今までのベルセルクの場合、たとえモンスターが出てきたとしても、その成り立ちは「超自然的な5人の天使」から「ベヘリット」を受け取り、ふみにじられた人間が自分の大切なものと引き換えに「使徒」として理不尽な力を得る、という、いわば自分の意志ではない(いや、使徒になるのは意志なんだけど、それをねじまげるだけの悲惨な状況があるからさ)、ある意味、運命に従った結果で、それにガッツが人間の生身で対抗する、また対抗し得うる存在だったので現実味があったんだけど、前々巻あたりから「魔女」がでてきて、この「魔女」は人間でありながら人間の意志で修行して魔女になるもんだから、つまり、使徒になるのは人間の力じゃムリなんだけど、魔女の場合は人間のがんばりでなれちゃう、というところにファンタジーっぽさが。
つまり………私は人間以上の存在が人間を変えるのは現実として受け入れられるのに、人間自身が努力して魔法を使うのはうそ臭いと思っているわけだ。これってひねくれた感じ方かなあ。

2004年07月24日

Mr.BOY

「Mr.BOY」③④。AIKATAがダイスキな山本貴嗣。
女装の美少年デカがエロスとバイオレンスで大活躍。
山本貴嗣は流浪の作家だ。
連載していた雑誌は次々つぶれたり作品が中断されたり、
この「BOY」も「AMOU」という女刑事ものもあっちこっちで描いている。
「BOY」もなんかコレから、というとこで終わってて気の毒。

2004年07月23日

美川べるの

「ストレンジプラス③」ミカベル、好調。
どこへいっても新刊がある。
というかいままでやっぱり各出版社は様子を見てたのか。
イケそうだから出したのか。
面白いけど売れるかどうかは判断つきかねたのか。
俺は面白いけど他の人はどうかなあって待っていたのか。
それをいうなら最初に「ストレンジプラス」を出したスタジオDNAは勇気があったな。いや、そのまえに「プラスチック」を出した光文社か。

2004年07月16日

覚悟のススメ

以前漫画喫茶で全10巻読んだことがある。とてもオモシロかっこよかった。それが今コンビニで簡易コミックス(正式名称はしらないが)になって売られていたので買ってきた。2,3冊分はいってるのかな?
主人公の覚悟が短髪で(ソウルハッカーズの主人公LOVEになってから短髪。坊主アタマが好き)、武闘派なのに眼鏡というアンバランスがたまらない。かわいくてかっこいいしね。で、敵対する兄・散(はらら、と呼ぶ。スゴイ名前だ)は超絶美形で、強くなるために女体化しているが、心はちゃんと男。部下たちから心底愛されている筋の通った悪役。

この漫画のなにが面白いかというと、キャラクター造詣もだが、大仰で大時代的な独特の台詞がたまらない。「土と緑とお前たちと、水と光とそよ吹く風。天地の正気よどみなく、朝霧晴れて万物一体」これが散サマの解く新世界だが、このムダな五七調、読んでいて思わず暗記してしまう調子のよさ。いや、たまんねえ。主人公の覚悟にも「暴力は極力避けるもの、恋は極力秘めるもの」という名台詞があるが、台詞のカッコヨサは散サマの勝ち。

2004年06月30日

博士の愛した数式


 「博士の愛した数式」というハードカバーの小説を買う。
 本屋さんが売りたい本第一位という帯に引かれ店頭で手にとっ
 て読み始めて……いかん! このままでは店頭で読了する!
 と急いで購入。おもしろかったぜ。

 頭の中の記憶テープが80分しかもたない数学の天才博士と
 家政婦とその息子の話。
 博士と息子が魅力的。スパイスの野球がまたいい味を出している。
 野球がからむ小説は村上龍の「走れタカハシ」くらいしか読んでないのだけど、
 あれに似たさわやかさ。
 そして「ドライビングミスディジー」に似たほろ苦く暖かな感じ。
 野球カードにまつわるオタク的な情熱や「自分は80分しか記憶できない」と毎朝自覚
 しなければならない博士の絶望、博士の語る美しい数学の世界。なによりロマンチック
 に語られる数式の数々。
 とりあえず見かけたら最初の数ページを読め。
 五分後にはレジに並んでいるだろう。

2004年06月27日

大きく振りかぶって

とよ田みのる「らぶろま②」相変わらず面白い。ホシノが好き。ホシノ姉も好き。キャラクターが好きになれる漫画。

ひぐちアサ「大きく振りかぶって①」

 オススメ。野球漫画だけど、多少のホモ臭さを含めた友情物。
 気の弱さは天下一品のピッチャーはいかにしてエースになって
 いくか? 
 ジュンク堂で見本が置いてあり、それを読んで購入。こういう見
 本制度あるといいな。
 編集部が力を入れているのがわかる(見本は本ではなく、特製
 の小雑誌。「はちクロ」などもある。
 ファンは欲しいかも、この書店用販促モノ)。
 これが面白かったので相方はこの作者の前の読みきりを読みたいと探す。
 さすがジュンク堂、こんなマイナーな本も。
「家族のそれから」作品的には何も解決してないが、まあ雰囲気を読め?みたいな。投稿作も載っていてこれがホモ。なんでこれで入賞したのかわからない、ほんとに好きなことだけ描いた漫画。中に多少、古臭い青臭い学満くさい抽象描写がある。いやもう………。

2004年06月26日

ためいきの温度

 国枝彩香「ためいきの温度」
 ホモ。BLではなくホモだな。
 国枝さんの描く線が好き。攻めの気弱さが好き。
 受けのいじっぱりなところが好き。






2004年06月25日

まっすぐ天へ

的場健「まっすぐ天へ①」軌道エレベーターを作る男たちの物語。宇宙への夢が恥ずかしげもなくリアルに描かれている。どうでもいいが作者の名前っていかにも科学モノをかきそうな人ってカンジの名前だよね。前に「ソムリエ」って漫画を描いた人に似た線ですっきり読める。兄弟モノで建設業にかかわる弟が男らしくて素敵。

2004年06月23日

げんしけん


 木尾士目「げんしけん④」
 面白い。
 大学のオタクサークル現視研のなんでもない日々。
 なんでもなくても事件は起こるがべつにそれが人生や人格に
 反映するでもなく。
 読者おいてけぼりの架空漫画・アニメ・ゲームの話しを延々とされるが、そういうほかの人がわからない部分を自分たちで楽しむのがオタク。


2004年06月22日

ラヴバズ

志村貴子「ラヴバズ②」
女子プロレス漫画。主人公は子持ちの女子レスラー。
わがままでいい加減で根性も努力も大嫌い。
セリフ回しに独特の間があり、多少読みづらい。
主人公が何を考えているのかわかりにくい。
何も考えていないのかもしれない。

2004年06月21日

エマ


 森薫「エマ①」
 これも前から気になっていた本。人気あるしね、好きな絵だ。
 ついに購入。やっぱり好きなカンジ。
 湿度が感じられる漫画。
 インド人のハキムがかわいい。エマもてもて漫画。




2004年06月20日

小坂俊史

小坂俊史「ひがわり娘①」
何も読むものがないときはこの人の4コマ。
どれも同じレベルのオモシロさで安心。
今のところ一番好きなのは「せんせいになれません」だけど。

2004年06月14日

獣木野生

前からちょっと気になっていた「獣木野生」さんのコミックス「ザ・ワールド」を購入。
………知りませんでした。伸たまきさんの改名だったとは。
だっていかにもヤオイ臭いペンネームじゃん。
伸たまきさんをさっさか描いたような絵だなあとは思ってたんですが………(笑)。
面白かったので2巻も買おうと思います。

そして相方は知らないうちにHPまで閲覧していた(笑)。

2004年06月12日

梅原克文


 今日は古本屋で梅原克文のカムナビ上下で600円を買う。
 梅原は「ソリトンの悪魔」というノベルスが好きだった。
 いや、文章めちゃくちゃ下手なんだけどね、読ませるんだよー。
 うわあ、読みにくいー、とか思っているけど、話と勢いで読ませ
 ちゃう。
 「カムナビ」はタイトルから察すると古代日本の秘密がなんだ
 かんだだろうと思うが。
 古代日本ってテーマとしては好き。
 「イティハーサ」も「暗黒神話」も好きな私としてはぜひ押えたいが、きっと梅原は古代日本をめちゃくちゃにするんだろうなあ。気力が充実しているときに読みたいものだ。

2004年06月09日

恩田陸


 恩田陸の「三月は深き紅の淵を」を読む。
 この人の話は「6番目のサヨコ」「光の王国」「球形のなんとか」
 と何冊か読んでいるのだが(タイトルはいい加減です、すいま
 せん)、いつもどうもこうも腑に落ちない。
 タイトルは意味深で粗筋もオモシロそうで手に取るんだけど、
 最後まで読んで脱力した手から本が落ちる。読んでいる途中
 は魅力的なんだけどなあ。

 「三月」は4章から成っているんだけど、一章目は面白かった、3章目も面白かった、
 しかし2と4はどうなの? 特に2はちゃんとしているのに。なぜアレが書いてないの?
 (この先はネタバレになるかもしれないので読むつもりの人は読まないように)

幻の本の作者を探すという話だけど、最後の種明かしで娘二人の生まれ月をペンネームにした、というヒントが出てくるところ、そのヒントが出てくるまでにそのペンネームがどこにも出てこないのはおかしい。ちゃんと「●●□□」というペンネームが出てきてないと、最後の種明かしのところで実は彼女の名前であった、というカタルシスが感じられないじゃないか。それに娘は二人いるのに、主人公は一人の娘しか追ってない。読み返すと非常に不自然だ。いや、読んでいる時から違和感があった。「二人の娘」というヒント、なのに主人公が会いに行こうとしているのはその娘のうちの一人。娘の存在を調べて一人の娘が出雲にいることをつきとめたのなら、なぜもう一人はつきとめられなかったのか。たとえば「もう一人はわからなかったんですよ」というセリフが一つでもあれば納得できるのに、頭からその娘の存在を消したとしか思えない。だから最後にその消された娘が実は「▼▼」だった、と出てきても納得がいかない。

────納得がいかない。

恩田陸の今まで読んだ小説はそうなのだ。腑に落ちない。納得できない。そして4章はこれはもう納得させる気がないし、こっちもちゃんと向き合う気がおきない。ああそう、としか言いようがない。
これは私の読み方だから、しょうがない。相方にも言われた。るたちゃんは好きな話じゃないだろうとも。確かにお話として結末がオチてないと私は好きじゃないので、私は4章は駄目だ。しかし二章は………二章は多分勿体無いと思っているのだ。ソコさえ納得させてくれれば面白いのに、あからさまに隠された、消されたもう一人の娘、読んでいて気づくよ、読者は。へんだって。そこがオサマリが悪く私をイラつかせる原因になる。

ミステリじゃないから、と相方は言った。ファンタジイだから、と。

ミステリの謎が氷解したカタルシスを期待してはいけないのだと………

あ、わくわく度なら「六番目の小夜子」が一番だな。

2004年06月06日

ガリバーパニック


 楡周平「ガリバーパニック」。
 むかーしの漫画で「巨人獣」というのがあって、最近ダイドー
 100円ショップで復刻したけど
 その小説版のような話。
 巨人獣は日本政府から攻撃されたけど、こっちのガリバー
 は日本の景気回復に一役。
 巨大な人間があらわれた際の経済効果について面白く描かれている。



2004年06月03日

脳男


 首藤瓜於「脳男」。
 ハードカバーのときから文庫になったら買おうと思っていた。感
 情がない人間の話。
 感情のない彼が殺人を犯す動機がいまいち弱いが脳男がな
 かなか魅力的なキャラクター。
 ある意味、感情がない、ということに私たちは憧れている部
 分がないだろうか。
 感情がなければいいなあ、と思うことだってないとはいえないし、感情がなければ人間ではないとか言いながら、そういう人間を超人間としてみてないか、あるいは超人間として期待しないだろうか?

2004年06月01日

火星の土方歳三

吉岡平さんの本。タイトルに爆笑。おもわず買っちゃったよ。
古式ゆかしいヒロイックファンタジイ。イラストは末弥さんじゃなくてこのさい島本和彦とかがいいなあ、という感想でどういう話かわかってもらえたと思う。

2004年05月06日

ダーリンは外国人②


 「ダーリン」はもう買わないでおこうと思ったんだけど………。
 実はこういう創作性のない身内のオモシロネタの4コマは商業誌ではあまり認めたくないのだ。
 だってそれはあんたのダーリンがおもしろいわけであって、あんたの漫画が作品として面白いわ
 けではないでしょう、と思ってしまうからなー。
 しかし笑えるのでつい買ってしまった………3巻は買うまい。



2004年05月05日

ラブロマ②

「ラブロマ」はおすすめ。
高校生カップルのお話だが真面目で大胆なホシノくんと、短気で暴力女のネギちゃんのかけあいが面白い。

2004年04月27日

ミカベル


 以前からメガテン系のアンソロで爆発していた美川べるのさん
 だが、最近………といっても半年前くらい? コミックスがいき
 なり三冊もでた。
 うち二冊は1,2巻同時発売の「青春ばくはつ劇場」だったん
 だけど、もう1冊は「ストレンジプラス」。その「プラス」の二巻
 が出た。
 ミカベルさいこー!
 最近のギャグ漫画はキャラクターがなにかへんなことをしてそれにつっこむ、というのが多いが、ミカベルはボケもツッコミもキツキツ。
 ただたんに言葉でつっこむことが多いほかのギャグ漫画はつめのあかを煎じて呑め。身を張った突っ込み方をくらうがいい。
ペルソナのコミックスも出ているけど、るたとしてはハッカーズの漫画が一冊にまとまらないかなあ、と願う。ひたすら可哀想な、でも仲魔に愛されているハッカの主人公が好き。

来年の講談社漫画賞はミカベルで決まり!

2004年04月26日

馬鹿みたいな本

馬鹿みたいな本を買う。いや、内容はとても面白かったのだが。

「トニーたけざきのガンダム漫画」「アニメ店長」
すでにタイトルからばかばかしさが伺える。
ガンダム漫画はその名の通りガンダムのパロディ、アニメ店長は炎の漫画家島本和彦がアニメイトのおまけ小冊子に描いているマンガ。

しかしトニーたけざきのガンダム漫画は見事に安彦良和の絵そのままだし、アニメ店長はおまけといえども手を抜かない島本のギャグとオタク臭さがいい具合にマッチング。これは作家を選んだ企画側の勝利ってやつか。

2004年04月18日

孤独のグルメ・哀愁のカツサンド

ゲーム用の写真を撮るために秋葉原へ。
なんのかんのと毎月一回は来てるなあ。

いつのまにか新しい店ができている。というか、ビルの影から「本」という看板が見え、それに惹かれて近づくと「古本市場」という新しい店ができている。20万冊だって!
ブックオフと同じ形式で本は自由に読める。が、少女漫画はあまり新しいモノはない。漫画に執着しないのは少年の方なのか、それとも少女漫画自体、あまり売れてないのか。


 「肉の万世」でカツサンドを買う。
 以前、谷口ジローの漫画で万世でカツサンドを食べ、バスケコ
 ートのある公園で食べる、というのがあったので、その公園を
 ゲームの背景に使おうと心に決めていた。
 万世でバスケコートの場所を聞いてみると、再開発で潰された
 という。
 ああ、もう谷口ジローの「孤独のグルメ・カツサンド編」を追体験することはできないのだ
 な………


2004年04月15日

もっけ3巻目


 終わってしまったのかと思っていたが出ていた。私はおねーち
 ゃんの方が好き。
 しかし「もっけ」はいかにもマイナーって感じの漫画なのに、
 秋葉原書店にあった、というのがおかしい。
 だって秋葉原書店ってそれほどスペース大きくないんだよ?
 そこに普通に置いてあるんだもの、
 電脳な人達に売れるのかな?


2004年04月10日

ガンスリンガーガール


 「ガンスリンガーガール②」
 値段の割りに薄いので買うのをためらっていたのだが、相方が
 珍しく「2巻は買わないの?」 と3回ほど聞いたので、読みた
 いのか、と理由をつけて買う。
 
 3巻も買おう。




2004年03月03日

いばらの王・3巻目

古城からの脱出劇。ようやく古城全体の姿が見えたと思ったら、周りは全て水没してて脱出への道は断たれた! 先の見えない展開にさらに期待。しかしもう少しスパイスが欲しい。ずっと同じ感じだからなあ。
いばらの王 (3)
岩原 裕二
4757717709

2004年03月02日

諸星大二郎

諸星大二郎「栞と紙魚子 何かが街にやってくる」。
諸星大二郎はもう諸星大二郎ってだけでOK。絵のこと言っちゃうと、それこそなんつーか、うまい絵ではないし、ほんとに下書きしてんのって絵なんだけど(してるらしい)、諸星大二郎の話しはこの絵でないと駄目。話と絵が見事にあっている幸福な漫画家。諸星大二郎だって面白くない作品は勿論ある。「私家版鳥類図鑑」なんかは「鳥を見た」以外は面白くなかった。でもこの絵は他に描ける人がいない。おそらくこのさき何百年も。
いつもテーマなどなさそうなんだけど、今回はホラー色が強かった。女性もいつもよりきれいに描いてあった。何かあったのだろうか?

2004年02月09日

天使のたまご

 押井守さんの「イノセンス」というアニメ映画が公開されている。
 それにあわせて以前押井さんが作った「天使のたまご」が再評
 価?というかいろんな「天たま」関係の本が再発行されている。
 その中で天野喜孝さんが絵を描いている絵本「天使のたまご
 ──少女季──」。
 文章が不肖わたくしなんですよ。
 再販されても原稿料なんかはいんないんだけどな!
 再販の報告もこなかったけどな!

 でも美しい絵本なので機会があれば手にとってみてくださいね。


2003年10月23日

蟲師


 読むと故郷の北陸の冬の匂いを思い出す。
 湿った重い、静かな雪の夜の空気。
 東京では冬でもそんな空気は感じられない。
 都心などに住んでいると、生物の持つ自然的な感覚が何か欠落していく気がする。




2003年10月20日

ペット

三宅 乱丈の「ペット」は記憶を操作できる能力者たちの人間関係と絆と愛憎の物語。キャラクターではとぼけたかおして結構かしこい悟が好き。でも幸せになってもらいたいのは司。
名前が漢字1文字の人が多いのでちょっと混乱(笑)。
ペット 2 (2)
三宅 乱丈
4091866522

2003年10月05日

いばらの王

岩原裕二「いばらの王①」
気になっていた絵でしかしよくあるような感じかと思ってたけど読んだら面白かった。
身体が石になってしまうメデューサ病を克服するため、コールドスリープした患者たちが、辿るアクションスリラー。
病もいえてないのに、強制的に目覚めさせられると、最新設備をほこっていた古城はいばらに囲まれているわ、化け物に襲われて9割方死んでしまうわ、そりゃあたいへん。
外との連絡がとれない生き残り組はなんとか古城脱出をはかるけど、わがままなやつや勝手なヤツが多いし、いばらだらけだわ、化け物は襲うわ、おまけに病気も進行するし八方塞り。
古城からの脱出が大前提でたぶん古城を出る間にいろいろと謎がとけるんだろうけど、こんなふうに場所を限定してある漫画はちょっと珍しい。ゲームにならあるかもしれないけど。
でも大分仲間が減ってしまったけど、これからどうするのかな。あらたに増えるのかな。出てくるモンスターにちょっと魅力が乏しいのが難点。よくある形状だし。

いま気づいたけど「限定された場所」「いきのこり」「難問」ということで「蝿の王」という小説をもじっているのかな、「いばらの王」 。

2003年09月16日

アイシールド21

「アイシールド21①②」購入。
「アイシールド」は噂通り、正統派スポーツ漫画で、絵も上手だしギャグの入り方もいい。そしてヒルマが美形である。
だが相方は①②を読んだ後も「で、ヒルマの正体はなに?」と言っている。わたしが読む前にヒルマの耳が尖っているのは「きっと悪魔のプリンスに違いない」と説明(うそ)したのが尾をひいているのかもしれない。

アイシールド21 (1)
アイシールド21 (1)稲垣 理一郎 村田 雄介

おすすめ平均
stars自然とアメフトがわかります。
starsアメフト初心者も”通”も楽しめる!
stars行き詰ったとき、限界を感じたときに読んで欲しい。

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2003年08月27日

篠田節子

 田舎に帰っている間、篠田節子の「聖域」を読み返す。
 やっぱり面白い。
 行方不明の作家を探す話だけど、その合間の「作品に取り憑
 かれた」男たちがただのミステリーにはしていない。
 同じく篠田節子「アクアリウム」。
 地底湖でであった不思議な生き物に取り憑かれた男。
 そういえば篠田作品のキャラはみんななにかに取り憑かれて突き動かされているなあ。


2003年07月01日

午後の恐竜

 星新一「午後の恐竜」のコミック化。
 白井裕子さんが表題作品を描いている。
 白井さんとはイマージュ以来の知り合いなので買い。
 しかしやはり星新一は小説で読むのがいいのだ。
 「おーいでてこい」の怖さは小説でないと。





2003年06月30日

バルバラ異界

 萩尾望都「バルバラ異界」
 うう、人間関係複雑、よくわからない、
 これがいつか紐をほどくようにすっきりするのだろうか。
 するんだろうな、萩尾望都なら。それを期待して買い。






2003年06月20日

黄泉がえり

 梶尾真治「黄泉がえり」
 前に読んだ「おかげ」が最後まで読んで「これがオチかー!」と
 怒ったことだけを覚えている、という作品だったから読もうかど
 うしようか迷ったんだけど、やっぱり終わりがいまひとつうな
 ずけない。
 これはSFではないと思う。
 映画は評判よかったみたいだけどね。




2003年06月10日

イエスの遺伝子

 マイクル・コーディ「イエスの遺伝子」
 死に至る病の娘を救うため、死からよみがえったというキリスト
 の謎に挑戦する科学者の父親。
 娘を助けたい一心でとても強引な仮説を実践する。

 最初はつまんなかったけど、細胞の活性を促すイエスキリスト
 (奇跡の遺伝子)を探し出し始めるあたりから俄然面白くなっ
 てきた。
 遺伝子発見後、それの活用方法がわからない、しかし最後の手段で主人公がとった行動が決め手になる、という逆転モノ。

2003年05月10日

豪腕作家?


 今日、アルパの古本市でイチマンエンの「幽霊名画集」という
 箱入りの画集を見つけた。1万円……。中怖いんだろうなあ。
 「怪談・霊安室のなんとか」斉藤澪・著というノベルズもあったけ
 ど、何が怖いって見返しの著者近影が………はわわ。
 で、結局買ったのは「奇跡審問官・アーサー」という柄刀一の
 講談社ノベルス。
 帯には「島田荘司を継ぐ」って。どれだけ豪腕なのか楽しみです(笑)。



2003年05月07日

ナチュラルクリーニング

うちでは生協で食品をとっている。
その中に「ただの炭酸水」という缶いりの飲み物があって、名前のとおり本当にただの味のない炭酸水なんだけど、梅酒をわったり、ジュースをわったりカルピスを割ったりしている。
まあ相方が炭酸水好きなんでとっているんだけど(安いし)、ただ、ときどき残る。
残ったらどうするかというと100円ショップで買ってきたスプレー容器に入れて窓磨きに使用する。
炭酸水というのはガラス製品の汚れ落としに非常にいい、と「ナチュラルクリーニング」という本に書いてあった。

 「ナチュラルクリーニング」は既製品のクリーナーを使わず家を
 きれいにしよう、という趣旨の本で、台所を磨くにはクエン酸、
 お風呂の掃除には重曹や石鹸を使おう、と提唱している。
 で、炭酸水。これがキレイになる。スプレーして拭いた時には
 なんか曇ってるみたいにみえるが、じきに 透明になってピカ
 ピカ。炭酸水が残るたびにこうして磨いている。

 ……私が窓磨きなどをするときは現実逃避なんだけど。小説が進まないとかさ。

今日なんかついでに台所の水回りのステンレスを磨いて三角コーナーまで磨いた。うちの三角コーナーは銅製なのですぐに色が悪くなるのだ。しかし色が悪くなっても銅はぬめりや匂いがしないのでいい。
前のプラスチックのはいつもぬめぬめしてた。銅製品やステンレスを磨くクレンザーで磨けば銅本来のピカピカした赤い色に戻る。
ちなみにおふろはマツモトキヨシで箱入りの重曹を買って、床や浴槽に振りかけてバスブラシで磨く。箱入りのままだと使いにくいので、小さなお茶のペットボトルに移しかえて使っている。ほんとはお塩の瓶とかの方が振り掛け易くていいらしいが。
クエン酸はまだ試していないが、水回りを掃除する既製品もやはり「お酢」を使用したティンクルという洗剤だ。食べ物を調理する場所だからなんか合成洗剤はいやでさ。ティンクルは使用した後台所がなんとなくお酢の匂いになるが、食べ物の匂いなんでじきに消える。

こんなわけで休日はお掃除をして過ごした。通販のカタログハウスから桐の米びつも届いたし、さあ、きれいになったところで仕事だ。

2003年04月30日

もっけのさいわい

「もっけ」①②を購入。
「もっけ」は先に1刊を漫画喫茶で読んでしまってたのでどうしようかと思っていたが、絵も話しも好みなのでこれからも買いつづけるだろう。
妖怪の話しだが、アクションもバトルもなく、そういう存在をありのままにうけとめる人間の話。

もっけ(勿怪) 1 アフタヌーンKC
もっけ(勿怪) 1 アフタヌーンKC熊倉 隆敏

おすすめ平均
starsほのぼの妖怪物語。
stars分かりやすい。
stars物の怪は怖いだけじゃないんです・・・
starsひさしぶりに『あたり』を見つけました

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2003年04月29日

大きなお友達・吼えろペン

「吼えろペン」⑦を購入。
「吼えろペン」では玩具と戯れる大きなお友達の話しが載っていた。最近バイト先でなかよしさんの大きなお友達の一人である男性を知っているもので、なるほど、彼もこうして遊んでいるのか、と妙に納得をする。その彼は仮面ライダーベルトで遊んで1週間以内に壊してしまった。
壊れるまで遊ぶというのがなんとも理解しがたいが、ヒーローになりきれるというのはある意味うらやましい。

2003年04月25日

未来がせつない・ぱじ


 ぱじ⑥を買う。
 ぱじは老人とその孫を題材にしたほのぼの4コマ。
 以前、さくらももこが子供を題材にした漫画は「くん、ちゃん」が
 多いので「くんちゃん漫画」というジャンルを確立しよう、と言っ
 てたが広まらなかった。
 ひろまらなくてよかった
 でないとこの「ぱじ」はジャンルにははいらないからな。
 でも主役はぱじと呼ばれるおじいさんだからいいのか。
 優しい二人を中心に回りも優しくていい人ばっかの漫画。しかしあまり働けないぱじたちがどうやって生活しているのか不安。年金だけなのか? そしてゆっくりだが年をとる漫画なので、必ず来るだろうぱじの死をどう描くのか。4コマにしては先行きが切ないばかりだ。

2003年02月03日

雪の峠

「雪の峠」は「寄生獣」の作者・岩明均の時代劇。
この人のキャラのどこかとぼけた感じが好き。
そして170・171Pからめくった見開き172/173Pのこの感動。
うおっと、100年の歳月が一瞬で過ぎ去ったような感覚。
すばらしいね。

雪の峠・剣の舞
雪の峠・剣の舞岩明 均

おすすめ平均
stars何度も読み返しました
starsよくぞ!
starsやっぱり岩明さんです
stars地味といえば地味
stars「寄生獣」の岩明均の歴史漫画

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2003年01月16日

ゾンビ屋レイコ

 「ゾンビ屋」はクワさんが面白いと力説していたので買ってみた
 が、たしかに面白い。ちょっとずれたパワーが。でももしかした
 らホラー少女漫画ってみんなこんなふうにちょっとズレてるとこ
 ろがあるよね。
 キャラクターが極端だとギャグかホラーにしかならないんだけ
 ど、ホラー少女漫画ってそのホラーな部分がなんかギャグ。
 精神的に怖くない。

そういうのよか講談社でやっている「いじめ」とか扱った作品の方が怖い。
いじめの何が怖いって、そういう陰湿だったり残酷だったりする「いじめ」をしてしまう、
考えついてしまうという人間の精神が怖い。
なんで同じ人間、近い世代の、自分と同じ立場のものをそうやっていじめられるのか、
つまりはいじめをしている人間の思考・精神の中に、既に相手は「人間でない」という気持ちがあるわけで、いとも簡単にそんなふうに相手を自分と切り離してしまえるという精神構造が怖いのだ。
そしてそれはごく普通にわたしたちの中にあるものなのだ………

2002年12月19日

マジメな漫画-プラネテス

 講談社のコミックス「プラネテス」をK-BOOKSにて購入。
 著者・幸村誠。
 宇宙飛行士の話。絵も話もオーソドックスな、人間とは、
 宇宙とは、男とは、勇気とは、という話なんだけど、いい!

 以前地下鉄の中で広告を見たときに読みたいな、と思
 ってたんだけど、古本屋で見つけるとは。
 いやそもそも古本屋でないと見つけられないだろう。
 といってもそんな古い本じゃない。2001年1月に出ているんだから。

 なぜ古本屋じゃないと見つけられないかというと、メジャーじゃないからだ。
 今の新書本屋は「今」売れている本しかおかない。
 こういういい本はロングセラーになるべきなのだが、本屋が置いてくれないのだ。
 本屋に必要なのはベストセラーであり、流行りもので、そういう姿勢がいい物語を目にする機会を奪っていく。私もK-BOOKSで出会わなければ普通の書店では出会わなかっただろう。人が自分と、そして他人ときちんと向き合う、それはこの話では宇宙を介してだけど、そういう物語を私も書いていきたいと思う。
たとえば奥さんを宇宙で失った男が、宇宙のゴミ拾いを6年かけて続けて、ようやくめぐり合った奥さんの遺品。それには愛する夫へひそかな奥さんのメッセージが刻まれていた………それは………とかいう話とか。
くうう、泣けるねえ。

2002年12月03日

暗いところでまちあわせ


 乙一さんの文庫を買う。
 書き下ろしの「暗いところでまちあわせ」。
 面白い。くそ、泣かされてしまった。
 男版宮部みゆき………。失礼か。








2002年11月13日

漫画はキャラクター

今日はコミックスを3冊。ジャンプの「ブリーチ」ヤングチャンピオンの「操り師かなめ」ヤングユーかなんかの「シンクロオンチ」。
「ブリーチ」と「シンクロ」が面白かった。「シンクロ」は久々に買った少女?漫画で、ちょっと太めで自信のない女の子(でもカレし持ち)がシンクロを始める話。酒を3杯飲むと内心をしゃべっちゃう赤裸々モードとか、キャラクターのつくりが面白い。回りの登場人物もいい人ばっかで安心して読めるし、主役の女の子に素直に感情移入できる。

「ブリーチ」は職業死神になってしまった高校生が悪霊退治をする話。主役の子はあまり面白くないんだけど、周りを取り巻くキャラがいい。特に元死神のルキアとか、でてきたばっかだけどチャドくんがイカス。5巻くらいまで出てるので買ってみようかな。絵はすっきりしててちょっと「ワンピース」風。まあジャンプだからまた友達をかばってみんなが血まみれになるんだろうなあ。でもジャンプのキャラって血まみれになっても痛そうじゃないっていうかリアルじゃないっていうか、痛みが痛みとして伝わらない。「痛み」やら「思い」はサンデーの「うしおととら」が一番伝わったかなー。あれ好きだった………とらと真由子が………。

「かなめ」はけっこう好きな絵で泥くさい。話にはあっている。鬼の血を引く美女が妖怪退治をする………。俺様な仲間もできてさあ、旅を続けるぞ、というところで2巻に続くんだが………、うーん。要の操る操り紙とか設定はいいんだけど。やっぱりキャラクターなのかな、と3冊読んで思う。

2002年11月09日

POPの力-暁星記

ひさびさにジュンク堂へ行って漫画の単行本を買った。新井素子と諸星大二郎が帯に推薦文を書いている。諸星大二郎は好きだ。そしてジュンク堂の人も推薦文を書いていたのだが、正直に言おう、その推薦文で買ってしまったと。
以前、「白い犬とワルツを」という翻訳小説が、とある書店のスタッフの推薦文で空前絶後の売れ方をしたというが(買ったよ………)、推薦文って偉大だよな。
で、私の心をくすぐったその推薦文は、

『新井素子と諸星大二郎が帯を書くということ、このある意味、局地的にだが豪華な推薦の意味がおわかりだろうか(略)表紙に怯えず読んでもらいたい』

買うしかないだろう(笑)。「ある意味、局地的に豪華」。ツボすぎる。新井素子と諸星大二郎の共通点はわからないが、諸星大二郎が推薦するならなあ………。
その本の名は『暁星記』。はるか未来の金星で太古の暮らしをしている民の物語。世界をきちんと作り上げて綿密に描かれてはいるが………すまん、絵が………。たぶん2巻目は買わない………かも。でも2巻の帯が諸星大二郎なんだよなー。諸星大二郎が大丈夫、というのは、諸星大二郎のような絵は他の誰にも描けないし、話にぴったりあっているからでさ………。
でも続けて読めば次巻を待つようになるのかなー。うーん、迷うところだ。

ブレインバレー

 瀬名さんの「ブレインバレー」を読んだ。
 脳とかコンピュータとか人工生命とか神とか宇宙人とか、いろ
 いろ入り乱れて混乱。
 学術的なところはほとんど斜め読みなのできっとちゃんと理解
 してないまま終わった。
 理解してないと言うのはどういうことかというと、結局主人公の
 言葉や思想を自分の中のオチとしているところだ。
 つまり主人公のタカオカが、「こうこう、こうであろう」とか「こうこうこういうことか」と思っていることが、自分の中で結末になっているわけ。
 でもこういうんじゃなくて、タカオカの言葉をヒントとして、「これはもしかしたら、こうこうこういう話だったのでは」と納得しなきゃいけないんだと思うのね。
 でもむずかしくてできないの。

 ここからは「ブレインバレー」のネタに係わるので、未読の人は飛ばすように。
瀬名さんは前にも短編で、ある物体を調べて情報を集めることができるなら、逆に情報を集めてある物体を構築することができるのではないか、という話を書いていたけど、もしかしたらそれを膨らませた話なのかなあ。その時は「悪魔」だったけど。
「ブレインバレー」では「神」を作りあげるために人間を進化させたのではないかと、主人公は畏れを抱くわけ。こういう考え方は今までにもなくはないけど、現在の科学や医学や精神学や情報学でリアルに見せることができたのは大きいと思う。まあ読んでも一体何がどうなってそうなるのかは私の頭では理解不能だけど。