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「大奥」「あの山超えて」「スノゥホワイト」

待っていた「大奥②」
そうか、いったん過去へ戻るのか。
女性体系ができた当初から話をはじめるのね。死んでしまった父将軍の身代わりにされる娘と、僧侶でありながら将軍(娘)の小姓にさせられる男の純愛。もうすでにこの設定が倒錯。体制の理不尽さはいやらしいほどだ。こういういやな面を描かせるとすごくいやな描き方できるよね。1年に1冊でるかどうかの本だけど、非常に続きが気になる。

大奥 2 (2)
よしなが ふみ
男が色っぽい

最近続き物ばかり購入で冒険してないなあ、と古本屋(と言ってもK-BOOKS。K-BOOKSとかBOOK OFFとかはあまり古本屋とは言いたくないんだけど)で夢路行さんの「あの山越えて」を買ってみる。割と長い間ジュンク堂で夢路行さんのフェアをやってたんで面白いのかなと思って。
思い立って農家を継いだ夫についてきた小学校教師の妻。なれない田舎暮らしをがんばったりなまけたり。相方のように「退屈」とまでは言わないけど淡々と読み進める漫画。まあ絵柄が絵柄だからパンチを期待しちゃいけないと思う。世の中にはこれで癒される人もいるのだろう。悪かないよ、みんな善人で。

あの山越えて 9 (9)
夢路 行
こんな長く続いてるんだ!

吉川うたたさんの「勘解由小路【かげゆこうじ】くんの事情」っていうのがけっこう好みのキャラだったので、「すっくと狐」を買おうかどうしようかと迷っている。古本屋に揃ってた。でも絵がなあ。男性キャラは好きなんだけど女性キャラのあの顔半分以上ある目が怖い。男性キャラは好みなんだ。ちょっとラキエみたいで(そこか)。

勘解由小路くんの事情 4 (4)
吉川 うたた
鬼の左がかわいい

諸星大二郎「スノゥホワイト」
「トゥルーデおばさん」の続巻かと思ってたら違う出版社から出ていた。でもどちらにも「グリムのような物語」ってサブタイが入っている。諸星大二郎らしくひねってあるのも面白いけど、グリムをそのまんま漫画にするだけでもいいんじゃないかとか思ってしまった。グリムのあの泥くささと諸星大二郎は合っている気がする。

スノウホワイト グリムのような物語
諸星 大二郎
出版社は青土社

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2006年12月15日 13:24に投稿されたエントリーのページです。

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