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超こち亀

やっと手にはいった!

超こち亀
秋本 治
4088740963

連休だったため週刊ジャンプは金曜に発売されたんだけど、その中で両さんが「今日か明日に発売」って言ってたから、コンビニを飛び出して本屋三件まわったけどなかった。じゃあ連休明けの火曜かな? と火曜の午前中にジュンク堂へ!

あった!!!

先月から一カ月、待ったよおおお。

そして待った甲斐のあった1冊でした。とにかく読むところがコミケのカタログなみに多い。一気に全部は読めないのでとりあえずコラボマンガと漫画家さんのギフト原稿を………。

さいとうたかをとのコラボ。両さんがいかついせいかさほど違和感がないけど、同じコマにはいるとペンタッチを生かした両さんに比べ、ゴルゴはロットリングのような線なのでそこはすごい違和感。たとえればセル画の中にデジタルアニメがあるような、自然の中にCGがあるような。生きた両さんの線に比べゴルゴだけが時間が止まっているというか死んでるっていうか。
ただ背景はどっちのアシスタントが描いているのかわからなかった。モブキャラはどっちの絵にも合ってた。
ゴルゴも初期の頃はペンタッチを生かした絵だったはずなんだけどなあ。

モンキーパンチとのコラボはモンキーパンチのペンがきれいだった。銭形警部のUPの横顔と秋本治の絵が一緒にはいっているコマは銭形の線が非常にきれいだった。ルパンのおめん集団とかってコピーかパソコン処理なんだろうけど、アニメ的でおもしろい。

鳥山明とのコラボ。違和感ねえええっ!
一番よかった。
つかドラゴンボールって最初ギャグじゃなかったのかなあ(笑)。

きんにくマンも違和感なかった(笑)。
でもきんにくマン自体に思い入れがないので………

その他の先生方の両さんも楽しかったけど、井上雄彦、両さん上手だな(笑)。
小畑健、村田雄二、久保帯人楽しそうだな。
いや、みんな楽しそうだな。
っていうか冨樫、はやくHxH描け。
びっくりした作家がやなせたかしとか望月三起也とか水島新司とか。
なんでこの人がとおもったのが矢代まさこと水野英子とくらもちふさこ、冬目景。関連性がわからない。
逆になんでこの人は描いてないのかなと思ったのが島本和彦(笑)。集英社系では包丁人味平描いてた人とか諸星大二郎とかくるまだまさみとか。くるまだまさみは集英社と縁切ったのかな。でも諸星大二郎は描いてくれそうだけど。いい人だそうだから(笑)。稗田と共演する両さん、みたかったな(笑)。

それにしてもこの企画のために秋本治は多忙を究めたはずだ。超こち亀は作品としてもすごいけど秋本治本人のすごさを認識させるための本でもあると思う。週刊連載で漫画家で、自分だけで自分を管理しなければならない状態で、週に6日のスケジュールを守り、残った1日もまた漫画のためにとっておく。
描けないといって絵が荒れたりラフを載せたり長期休暇をとったり落としたり未完にしたり描き逃げたりわけわかんない話にしたりそういうのは人として、漫画家として、期待を持って待っている読者をもつ身として決して許されないってことを、声に出さず静かに訴えているみたいだ。

対談で「落とすと後ろから追い抜かれる」とか「読み切りを描くとバランスがとれて楽しい」とか「絵を描くのがいやになったことない」とか、両さんやりながら別の漫画を描いていきたいっていう、なんていうか作家としての気持ちっていうのがなんかこうドーンと、バーンと、わたしもやらなきゃ、甘えてちゃいけないっていうか、現状に満足せず常に挑戦していかなきゃっていうのが、この本からひしひしひしひし。
持っているだけでパワーがでそうで、ちょっと真面目に作家活動やってみようと誓った10月10日でした。

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2006年10月10日 17:26に投稿されたエントリーのページです。

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