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2005年11月 アーカイブ

2005年11月04日

ライフ

漫画喫茶で漫画読んできたんだけど。
すえのぶけいこ「ライフ」。
いじめと友情の漫画だと思ってたんだけど……ホラー?
っていうか、敵役のいじめっこマナちゃんがホラー。
ホラーというか、……ギャグ?
いや、ホラーとギャグって紙一重なところあるんだけど、最初はまっとうな王道ないじめっこだったマナちゃんがいまやもう化け物。
すえのぶけいこさんも陰湿ないじめのストレスをマナちゃんモンスター化で発散しているのだろうか。

いじめの張本人であるマナが「自分がいじめられているのだ」という演出をするために自らを泥だらけにするんだけど、そこがスゴイ。いきなりアイシールド21の鉄馬並にダッシュして砂場で遊ぶ子供たちの砂山に頭からスライディング。怯えた子供にスコップなげつけられてますよ。
笑うとこだよね? ここ。

物語は自分のリストカット癖をネタに脅迫されて男に関係を迫られたり、その男の恋人であるマナにさんざんいじめられた主人公が、自分を信じてくれる友人とともにイジメから立ち直っていく……という話のはずが、じょじょにマナのはかりごとを暴いていくサバイバルゲームに……

この方が読者側としても応援しがいがあるしね。やっぱり主人公が自分の足でたちあがってくれないと。
ライフの前作の「ビタミン」はリアルないじめ脱出自立と家族再生の感動モノだったけど、この「ライフ」は波瀾万丈なドラマ性をひめてつづきが楽しみです。

2005年11月07日

血まみれ漫画

漫画喫茶で読んだもの

「脳噛ネウロ」「僕の地球を守って」「高天ヶ原に神います」「シグルイ」「クレイモア」「サライ」「クロサギ」

「ネウロ」面白いよ、「ネウロ」。「ムヒョ」じゃなくてこっちにすればよかったな、迷ったんだけど。キャラクターのかわいさじゃ「ネウロ」に軍配かな。ヤコちゃんもいいけどネウロがチャーミングだ。こんな強烈なキャラクターをつくりたいものだ。

「シグルイ」は山口貴由が好きだったので読んでみたら、いやもうスゴイ、これも面白い。初期のベルセルクと同じくらい興奮してしまう。
主人公がストイックなところは「覚悟」と同じなんだけど、さらに師に対しての盲従、ひたむきさ、しかし良心にもとる行為にすら命令なら従うある意味、男の暗黒面ももっている。一見、まともな顔をしているが剣に対しては狂気そのものの炎を抱いている。それにしてもしゃべらない。セリフがいくつあったかなあ。
対するライバルのイラコは奔放な振りをした耐え忍ぶ美青年。こいつはこいつで酷い扱われ方するんだけど、復讐鬼となってからの幽鬼のごとき活躍?がゾクゾクする。美形なのに必殺のかまえをすると怪物になってしまう。
とりあえず出てくる人間がみんなヤバすぎ。いっちゃってる。

「クレイモア」は「エンジェル伝説」で毎回笑わせてもらった作者のシリアス女戦士もの。スクリーントーンけずり多用のねっとりした空気の中で顔の見分けがあまりつかない女戦士たちが戦っているんだけど、妖魔とミックスされた彼女たち組織の謎が8巻あたりからようやく動き出してくるらしい。

あとは……まあいいか。

シグルイ 1 (1)
シグルイ 1 (1)南條 範夫 山口 貴由

おすすめ平均
stars狂気逆転
starsうむ
stars神を見た!!
stars最近デフォルメが多いベルセルクより良いです。
stars身を焦がし、魂を震わせるほどの激情

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2005年11月18日

狂四郎2030

「ジャングルの王者ターちゃん」が好きで、もっと前から「シェイプアップ乱」も好きだったんだけど、いまひとつ手がでなかった「狂四郎」を漫画喫茶で読み始めたら……

オ モ シ ロ イ !

狂四郎カッコイイよ! かわいいよ! 
普段はおとぼけでエロで純情な狂四郎が戦闘となると殺戮マシーンになる。短髪で白目が多い部分がハッカの主人公、そして號きゅんと重なることもあって一発で惚れる。

しかも純愛!

バーチャセックスの中でであった志乃と一緒になるための単身旅立つんだけど行く手にはさまざまな困難と恐怖と血の嵐が。

いったんは暗殺者としての悪夢から逃れた狂四郎が、志乃に会うためだけに再度その悪夢の中へ飛び込んでいく。殺戮マシーンになることを恐れているが、マシーンにならなければ前へ進めない。でもそんな殺人の化け物である自分を見て志乃は怖がらないだろうか、と二律背反の中で狂四郎は苦悩する。

志乃もまた数多くの男たちになぶりものにされてきた(現在もされ続けている)悪夢を抱えている。が、それを乗り越え、狂四郎の苦悩もわかって彼を懸命にサポートする。

次々と二人に襲いかかる困難を乗り越え、10巻目で初めて二人は生身の姿を見る。そして15巻くらいで(たぶんそのへん)で触れ合うことができる。「10分あれば狂四郎に抱いてもらえる!」志乃の望みは哀しいほどの愛。見つめ合い、からだをつなぎ止めることだけが絶望的な状況の中で二人を支える。

ああ、あと2巻で終りなんだけど、古本屋で1~18巻揃えようかなあ……。

狂四郎2030 1 (1)
狂四郎2030 1 (1)徳弘 正也

おすすめ平均
stars愛を貫くためには自分の手を汚さなければならない、そんな世界のおはなし
stars面白い!
stars文句なしに面白いです!
stars侮る無かれ

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2005年11月28日

衝撃のウルトラマンマックス

あ、なんだ、マックス撮ってあるじゃん、とか言いながらあいかたと土曜の朝のマックスを見始めた。

……? なにこれ。

いきなりツイゴイネルワイゼンがはじまったみたいな。

暗い四畳半で石橋蓮司がつっぷして寝てる。揺り起こされるとマックスのカイトがねぼけまなこでよろよろとダッシュのスペース内から四畳半に向かう。

……?

そしてオープニングがはじまると……

監督・実相寺昭雄

うわー! 実相寺監督かー! じゃあ仕方ないねー、とか言いながら見始める。

ウルトラマンマックスの脚本を書いている石橋蓮司が夢を見るとカイトになっている。そこで怪獣模型を作っている女に会い、どんな怪獣がいいかと聞かれる。石橋蓮司はカイトになったり脚本家に戻ったりする。カイトは実体のない、人の欲望や夢を具現化する怪獣が一番戦い辛いと答え、女はオブジェのような姿の定まらない怪獣魔デウスを作り始める。

こんな話なんだけど、胡蝶の夢をモチーフにしたどっちが夢かわからないという話で最後には脚本家はマックスの世界にいてカイトが現実にいて、脚本家に「僕がシナリオを書くから戦え」と無茶を言う。

しかし朝早くからこんな真っ暗な画面を見せられた子供たちは。
しかもお子さまには縁のないバーまで出てくるし。
おまけに現実に戻った脚本家が寝るたびに怪獣出てくるし。
四畳半からつながるダッシュチームの光景のものすごい違和感。
しかし石橋蓮司、ダッシュのユニフォームにあうじゃん。
カイトも着物イカスじゃん。なんか着物の青山草太で一本小説作りたいくらいだ。

ウルトラマンマックス 1
ウルトラマンマックス 1特撮(映像) 青山草太 宍戸開

おすすめ平均
stars素晴らしい
stars思い出との再会
stars久々にM78星雲からウルトラマンが来たよー

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