ライフ
漫画喫茶で漫画読んできたんだけど。
すえのぶけいこ「ライフ」。
いじめと友情の漫画だと思ってたんだけど……ホラー?
っていうか、敵役のいじめっこマナちゃんがホラー。
ホラーというか、……ギャグ?
いや、ホラーとギャグって紙一重なところあるんだけど、最初はまっとうな王道ないじめっこだったマナちゃんがいまやもう化け物。
すえのぶけいこさんも陰湿ないじめのストレスをマナちゃんモンスター化で発散しているのだろうか。
いじめの張本人であるマナが「自分がいじめられているのだ」という演出をするために自らを泥だらけにするんだけど、そこがスゴイ。いきなりアイシールド21の鉄馬並にダッシュして砂場で遊ぶ子供たちの砂山に頭からスライディング。怯えた子供にスコップなげつけられてますよ。
笑うとこだよね? ここ。
物語は自分のリストカット癖をネタに脅迫されて男に関係を迫られたり、その男の恋人であるマナにさんざんいじめられた主人公が、自分を信じてくれる友人とともにイジメから立ち直っていく……という話のはずが、じょじょにマナのはかりごとを暴いていくサバイバルゲームに……
この方が読者側としても応援しがいがあるしね。やっぱり主人公が自分の足でたちあがってくれないと。
ライフの前作の「ビタミン」はリアルないじめ脱出自立と家族再生の感動モノだったけど、この「ライフ」は波瀾万丈なドラマ性をひめてつづきが楽しみです。