部屋をかたしてゲームをいじって、それからジュンク堂へ。
「らぶろま④」「ブラックジャックマガジン」「へんないきもの」購入。
……へんな本が2冊はいってますね。
「ブラックジャックマガジン」はヤングチャンピオンだかで連載してた、今の漫画家が手塚治虫のBJを描いたら、という企画モノの総集編で、コミックスが出るだろうと思ってたらB5の雑誌形式でしたよ。アフタヌーン並の分厚さ。
いやあ、噂の青池保子のBJや立原あゆみのBJが見られました。すげーや。永井豪はとっても手塚治虫に絵が似てるんだけど、サファイアがヌードになると体つきが永井豪でひわいな感じだった。
次号、つりばか日記の北見ケンイチのBJが楽しみです。わたしは「さいとうたかを」か「三浦健太郎」のBJを激しく熱望。
「へんないきもの」は……
実在するへんないきもの紹介本で。
説明の文章とクールだけどユーモラスな絵のハードカバー。でもイラストはカラーでも見たかったな。
へんないきものっていうか、深海系が好きなワタクシ。なかでもクラゲとチューブワームLOVE。
クラゲはずーっと見てても飽きないし、チューブワームはその独特の生き方が好き。
はじめてチューブワームを知ったのは、80年代にさかんにつくられた深海パニックもののたぶん「リバイアサン」。
映画の冒頭で深海基地のまわりに巨大なビルくらいの筒状のいきものがのたくっていたのを覚えてます。映画の内容はぜんぜん覚えてないし、まあ予算はかかったわりにB級だったらしいんだけど(でも「ザ・デプス」とまちがっているかなあ)あのワームだけですごくいい雰囲気を出してたと思う。
で、しばらくして読売新聞でチューブワームについて書いた本が出てこれが学術書のわりにおもしろいとかいう書評があって、
本屋行って見てみたら……しんかい6500に乗ってチューブワームの巣を探しに行く科学者の話で、チューブワーム自体の魅力もさることながら、この潜水艦で巣を探す過程がすげ、おもしろかったんだよね。
作者は長沼毅さん『深海生物学への招待』。一部ではけっこう評価の高い本で(一部ったら一部だよなあ……)次の本はいきなり宇宙へ飛んでエウロパに生物がいるとか主張する本らしい(読みたい)。
チューブワーム
チューブワームは海底火山の火口に棲んで、消化器もない生物。どうやって生きているのかというと、体内にバクテリアを飼っててそいつに硫黄やら二酸化炭素やらを渡し、その見返りにバクテリアは硫化水素などをエネルギー源としてチューブワームが利用できる有機物を作り、チューブワームに引き渡している……。
すごいなあ、とか思うわけですよ。なんか私のツボにはいったんですよ。
で、このチューブワームを主役にビブロスのビーストに書いたのがメモリーオブラブ(違うって)。
いや、チューブワームをガニメデの環境を変える生物に改造したらそれが狂暴化して、とかいうシーンを書いたんですね。BLにあるまじき行数でかなりくわしく。できればイラストまでつけてもらいたいと思ってFAXや本まで渡したと思うんだけど……描いてもらえなかったけど……(当たり前)。そのとき深海生物学への招待も渡してないかなあ、家に見つからない。
まあそんな生き方に惹かれてチューブワーム好きなんですが、このへんないきものの中では「ハダカゾウクラゲ」がおもしろいですね。
ハダカゾウクラゲ
写真がそうなんですが、生きている胃袋みたいですよね。クラゲじゃなくてマキガイの一種だっていうのも人を食ってますよね。あとクマムシってのもおもしろいんだけど、おもしろいのはクマムシを愛する人たちの方がおもしろい。
こちら にクマムシリンクがあって世界中のいろんなクマムシの写真とか紹介してるんだけど、かわいいクマムシ電顕写真だのクールなクマムシ電顕写真だのかっこいいクマムシ電顕写真だの、もうクリックせずにはいられないです。(注意:クマムシは100年生きる微生物です。ダニをかっこよくした感じ?)
そんな本を買って、さあジュンク堂の喫茶室で読もうと思ったら、なんとそこでトークショーが行われるからって閉店。しかたなくスターバックスへ行ったら(スタバは嫌いじゃないけど紙コップが嫌いなんだよね)満員、やれやれ、ヤマヤの近くの感じのいい喫茶店に行くかと思ったら土曜は早めの店じまい。行ったことないけどあのクラシカルな喫茶店へ行くかと思ったらそこは定休日。
……わたしにコーヒーを飲ませない気か?!
けっきょくいつものシアトルベスト。ここも紙コップ……。
まあでもそこで漫画といきものをねぶねぶ読んでいたら隣の女子の会話がふと耳に。
「アタシ最近BLにもメンエキできちゃって」
コーヒー吹くかと思いました。
いや、BLって言ってる時点でもう浸っているから。