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2004年12月 アーカイブ

2004年12月01日

根暗野火魂


 九州の耽美作家・野阿梓氏から氏推薦の異能耽美作家の作
 品集が送られてきた。
 juneに連載されていた短編を纏めた文庫で、作品は昨今の
 BLとかやおいとかいうものとはかけ離れた、まあ美少年がいろ
 いろと異形なものにとにかくめちゃくちゃ玩具にされるというグロ
 というかエロというか人間の想像力は果てがないなあというか、
 とにかくエロです。
 3枚の薄い宝石板に口だけとか乳首だけとかペニスだけとかアヌスだけとか、
 とにかくついててそれは一人の少年のもので、どんなふうな愛し方もできるというのが
 けっこう面白かったです。
こういうマイナーな人は個人的にも応援したいので宣伝。とにかく少年を陵辱した話しを読みたい人はどうぞ。
新風舎文庫・淀川乱歩作「根暗野火魂(ネクラノビコン)」

2004年12月03日

グレッグ・イーガン

 古い知り合いで猫を愛する優しい翻訳者・山岸真さんの、
 SFの巷では同一化が進んできたともっぱらの噂の
 グレッグ・イーガン「万物理論」はハヤカワ文庫。
 京大で行われたSFセミナーでは「サルでもわかる万物理論」と
 いう講座もあったということで、読む前にそれを受けたかった
 かもしれない。
 ハードSFに浸りたい人はぜひ。




2004年12月06日

ゴジラファイナルウオーズ


 生頼さんの見返りがかっこいいゴジラのポスターで観にいきたくなった
 ゴジラファイナルウオーズ。
 巷の評判は非常に悪く、デビルマン並とも言われていましたが、いや、
 けっこう面白かったですよ。
 怪獣映画かといわれればどうよ、というところもあったけど。仮面ライダーになりかけてたけど。
監督は果たして怪獣映画を撮りたかったのか、マトリクスを撮りたかったのか。
まあ伊福部音楽じゃないというところで既に魅力は半減してたんだけど、OPでゴジラのテーマをフューチャーしてたのはよかった。できれば轟天号が出撃するところも轟天号のテーマをアレンジしてほしかった………

でもかつてゴジラと闘った怪獣たちが次々と出現するところは面白かったです。
アンギラスが上海で暴れまわるところがかっこよかった。
またさほど期待しなかったカマキラスがダークホース的によかった。
あれは昆虫怪獣なので着ぐるみは無理だから吊りとCGなんだけど、羽根をぶぶぶと震わせるとことか、どかっと凱旋門の上に降り立つところとか。できれば昆虫なんだから集団でパリを破壊してほしかったな。NYに現れたラドン。以前よりスマートにかっこよく、飛ぶとその波動?でビルが破壊されていくところもけっこう凝ってたけど、摩天楼に舞い降りるシーンは初代にあわせてずりおちてほしかった。
おかしかったのはハリウッド版ゴジラ、ゴッズィーラも出演してたところ。映画では単に「ジラ」と呼ばれていたけど、こいつは最初にあっさり南極で蘇ったゴジラに倒されてしまう。「マグロを食ってたやつはダメだな」という台詞に場内やや受け。ゴッズィーラはマグロ食ってたのか。1回しか観てないから覚えてないや。あれは怪獣映画ではなかったしな(巨大生物パニックものですね)。

で、ゴジラはジャンプのヒーローのように次々と強敵を倒しながら日本に迫るわけなんですが、どうもゴジラ映画は都会に現れると町を壊すシーンがわざとらしくてあまり好きじゃない。両手を振りまわして意志をもって町を壊しているんだものな。それに比べると平成ガメラはガメラを含めてどの怪獣も「壊す」という意志はなかった。町は勝手に壊れていく。彼らには破壊の意志はない、災害に似たところが怪獣映画にしてはリアルだった。

一緒に行った人情報では監督は「あずみ」を撮った人で低予算でアクションものを撮らせると話はないけど非常に面白いアクションものを撮る人らしい。その人が莫大な予算を手にして作ったもんだから、豪華なアクションで話はないものにしあがった。大体ミュータント部隊ってなによ。ミュータントって普通の人間よりタフで身体能力があるってだけ?オートバイとぶつかっても死なないところがミュータントなのか。たんにマトリクスをしたいからミュータントにしたのか。ゴジラ映画ってどうしてこう個人が活躍するのかな?

ところでミイラとして出土したガイガンだが、それが12000年前のもの、ということで、なんか古代のナゾというとやたら12000年前のものが出てくる。12000年前というと縄文時代だ。20000年前ではだめなのか。20000年前は石器時代だった。15000年前はどうだ? 15000年前はなんと引力がいまより弱くて人間が3mもあったというからそっちのインパクトに負けるか。けっきょく文明も適当にあって、なんとなくわかっているけど詳しいことはわからない12000年前がちょうどイイのね。

2004年12月08日

SAW


 「SAW」という映画を観て来ました。
 映画館の前のポスターを見てもさっぱり内容のわからない映
 画です。
 古ぼけたバスルームに二人の男が対角線上に鎖で足をつな
 がれ、真中には自殺死体がころがっています。

 ………たぶん、こういう状況から逃げ出す映画なんだろうな、とまるきり知識をもたずに観にいったら………いやー、サイコサスペンスっていうんですか? 異常な犯人の仕掛けた罠にかかった二人の男の極限の話で、もうこの犯人の異常ぷりというか、残酷性というか、有名な「羊たちの沈黙」のレスター教授も裸足で逃げ出す(言い過ぎか)というか、とにかく、始まりから終わりまでまったく心拍数が変わらずバクバク言いぱなし。観終わったら長距離走ったみたいに疲れてました。気の弱い人はダメです。心優しい人も観ては行けません。カップルも多かったのですが、見終わった後みんなげっそりしてました。おんなのこ3人組は立てないようです。

もうほんと、展開が読めないというか、「医者がなんで気づかないんだよ」とか「いや、あんたそれで六時間は無理だろう」とかつっこみどころも多いのですが、そういうのは観終わって1日くらいたってから出る感想で、観ているときはもう何も考えられずにその怒涛の展開に飲みこまれました。ネタバレになるので詳細は書けませんが、キャラクターは医者とカメラマン、その彼らが片足ずつを太い鎖で太いパイプに繋がれている。距離は離れている。真中には自殺死体。カメラマンには「この状況から逃げ出せないと死」、ドクターには「カメラマンを殺さないと家族が殺される」というメッセージ。制限時間は六時間。二人は最初協力して脱出方法を探すのだが………。

もちろん映画なのでそのバスルームだけでなく、二人の過去やドクターを待つ家族の危機、犯人のこれまで犯した犯罪、それを追う刑事たち、とシーンはいれかわり飽きさせません。しかしすぐに人間に向かってぶっぱなすくせに、人を助けるために機械を撃つということをなぜすぐに思いつかないんだ、やつらは。お前らの銃は人に向けてしか使えないのかと小1時間。
あまりあちこちで広く上映しているわけではないのですが一〇月からずーっと公開しているのだからそこそこ人気はあるんだろうな。

スリルとサスペンスを求めたい人にはオススメ。
私は心臓の鼓動が止まらなくて、映画を観た後相方をむりやりさそって酒を飲みに行き、ムール貝を食べて日常の話をして、なんとか落ちつけたよ。ふう。

そうそう、二人の手持ちのアイテムは「糸ノコ」「着信専用携帯」「小型カセットレコーダー」「犯人のメッセージ入りテープ」「煙草2本」「ライター」「弾丸1発」そして自殺死体の手に「銃」。
鎖は糸ノコでは切れません。切れるのはもっと柔らかいものです………あああああ。

2004年12月18日

魔神転生2の攻略本

ずっと探し続けていた魔神転生2の攻略本が手に入りました! アマゾンです。アマゾンすげー!
最初はなかったんです、魔神転生で検索かけても在庫なしって。だから入荷したら指定の値段で買えるように登録しておいたんですね。まあ古いものだからとりあえず2000円以下なら買おうと。
そうしたら登録から2ヶ月、すっかり忘れていた頃に「800円で出品されたので購入しました」というメッセージが!
ソー凄く嬉しくて出品者に二回もメールしちゃいました。出品者の人も喜んでくれました。佐渡の人です。佐渡にあったのかー、アタシの攻略本は。
これで毎月秋葉原に行く理由がなくなったな。「巨大生物審議会」もアマゾンで買っちゃったし、思いきって木枯らしもんじろうのDVDBOX1も買ったし、あとは「ビューティフルドリーマー」のDVDだけだな………

魔神転生2(スパイラル ネメシス)必勝攻略法
魔神転生2(スパイラル ネメシス)必勝攻略法

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