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広島国際アニメフェスティバル

さて19日から続いていたアニメフェスも今日が最終日。わたしにとっては2日目だけど。

昨日マラソン見てしまって日本選手優勝おめでとう。マラソンは見てると変わらないのに目を離すと順位が変わってて困るよね。

広島で落ち合った友達が午前中一緒にアニメを見てくれるというので最初のプログラム分だけ(1200円)買って入場。私は1日券がある。最初のは小ホールでフェスティバル受賞作。受賞作だから面白いはずだがやはり訳のわからないものもある(笑)。大ホールではシルヴァン・ショメ監督の「ベルヴィル・ランデブー」長編アニメだが絵が好きな感じではないのでパス。中ホールでは平和のためのアニメーション2。
お昼を喫茶で軽く食べて二人で広島平和公園へ。

原爆ドームをはじめて見た。いや、なんかこう………凄かったね。
異様だよ。回りはちゃんと平和な平成なのに、ここだけ時間が止まってるよ。怨念しょってるよ。絶対風化させるもんかって意志がドームにはこもっているよ。そこだけ切り取られたみたいに本当に異様だよ。
私は戦禍を残しておく意味がわからなかったけど、これ見てわかった。残すべきなんだ。体験してなくても頭の中の知識だけでもわかる。もうやっちゃいけないことだと。これは人間の過去最大の過ちだと。許されることではないと。そしてそのうえで乗り越えなければならないのだと。
いや、やっぱ日本人は、人間は見ておくべきだよ、ヒロシマ。

友人がバスで帰ってアニメの後半戦。
ちょっと遅れたらフェスティヴァル受賞作品4は満員御礼。小ホールでやるなよ、みんな見たいだろうが(泣)。仕方なく大ホールのジミームラカミ監督の「風が吹くとき」を見てしまう。ああああ。

 原爆ドームのあとはコレはツライ。
 イギリスに原爆が落ちるが、原爆に無知な老夫婦はいつかくる
 政府の助けをただ待ちながら死に向かう。
 絵がほのぼのしてるんだよ、スノーマンの絵本の人だよ。

「外にでたら原爆があるんじゃないの?」
「そんなのどこにも見えないよ」
「あとで体に害があるんじゃないかしら、昔日本人はあとからもずいぶん死んだみたいだし」
「ちゃんとやるべきことをやってなかったんだよ、まあまだ科学も発達してなかったし」
「どうして新聞がこないのかしら」
「原爆が落ちたんだもの、書く記事が多すぎて遅れているんだよ」
不安になり弱っていく妻を精一杯労わる夫
「泣くんじゃないよ、泣くんじゃないよ、体の調子が悪くて心が参っているんだよ」
「お祈りをしてちょうだい」
「どんなんだっけかな」
「なんでもいいわ」
「慈悲深き父よ、………緑の野に………」
「とてもいいわ、とくに緑の野ってところが」
「後は忘れちゃった」
「ありがとうあなた」

ああああ。

二度と見たくなかったのに。

続き さて大ホールでは引き続き「ベストオブザワールド」世界の優秀アニメだ。やはり意味のわからないものもあるが爆笑ものもある。
居眠りする老婦人のもとにくる死神。まさにその鎌が老婦人の命を立ちきろうとした瞬間、婦人の蹴りがヒットする。ワンピースを脱ぎ捨てた老婦人の渾身のアクション技。死神の惨敗。グロテスクな死神と単純な線の老婦人の対比が面白い。

残念ながら大会結果を見ることなく帰途へ赴かなければならない。19時までの電車にのらなければ今日中に東京へ帰りつけないのだ。しかしヒロシマにきてお好み焼きを食べないのはあまりに馬鹿馬鹿しい。
と、広島駅の駅ビルの中にお好み焼きのカウンターが5軒、並んでいるではないか! さっそくおばちゃんが焼いている店にはいる。大盛りキャベツとヤキソバのお好み焼きはうまかった! 650円。安い! お好み焼きはお好み焼き村へ行かなくても駅で食べられます。

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2004年08月23日 05:44に投稿されたエントリーのページです。

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