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博士の愛した数式


 「博士の愛した数式」というハードカバーの小説を買う。
 本屋さんが売りたい本第一位という帯に引かれ店頭で手にとっ
 て読み始めて……いかん! このままでは店頭で読了する!
 と急いで購入。おもしろかったぜ。

 頭の中の記憶テープが80分しかもたない数学の天才博士と
 家政婦とその息子の話。
 博士と息子が魅力的。スパイスの野球がまたいい味を出している。
 野球がからむ小説は村上龍の「走れタカハシ」くらいしか読んでないのだけど、
 あれに似たさわやかさ。
 そして「ドライビングミスディジー」に似たほろ苦く暖かな感じ。
 野球カードにまつわるオタク的な情熱や「自分は80分しか記憶できない」と毎朝自覚
 しなければならない博士の絶望、博士の語る美しい数学の世界。なによりロマンチック
 に語られる数式の数々。
 とりあえず見かけたら最初の数ページを読め。
 五分後にはレジに並んでいるだろう。

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2004年06月30日 05:10に投稿されたエントリーのページです。

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