ロードオブザリング3
ようやく「ロードオブザリング3」を見にいく。
3時間強の映画なのに退屈しなかった。一緒に行った相方は、しかし、最初の戦闘シーンで
もうくじけていた。
監督がオタクだな、と思うシーン。
のろしがつぎつぎに灯されていくシーン。相方は不必要だ、と言ったが、私にはわかる。
ここは描きたいんだよね。
炎が次々とリレーされていくところで人間の団結と意志を描きたいんだよな。
しかし象が出てきた時点でもうおなかはいっぱいだった。無理だよ、勝てないよ(泣)。それでもその象を人間たちは引き倒す。レゴラスのシーンはかっこよかったが、私はその前に人間たちが懸命に巨大な力と戦っているシーンの方が好きだ。どうせ単純に監督の手のうちにのせられてますよ。
しかし魔法使い、強すぎ。あんたはユパさまか? 魔法はどうしたんだ。サルマンとかと戦っていた時の空中技をなぜ象やらトロルやらのときに出さないんだ。
原作でもガンダルフが魔法使っているシーンは少なかったけどさ。
魔法使いの立ちまわり強すぎ。あれはぜったい座頭市見てるな。
カメラワークは「天と地と」だった。
フロドとサムのシーンはもうつらくてつらくて………。そしてスメアゴルがかわいそうで。
つか、絶対死んでる、あんな大噴火の中でなぜ助かるんだ、ホビット。
映画の後は黒ビール。黒ビールは濃すぎるのでハーフ&ハーフで。
……すいません。
指輪物語でガンダルフがなぜ魔法を使わないのだ、と言っちゃって。
今日パンフレット読んだらそのへんの理由が書いてありました。翻訳の田中さんが「ガンダルフはサルマンと共にサウロンの野望を防ぐため西から使わされた守護天使的な役割で、魔力ではなく、知識と指導で人々を導く存在」。
つまり日本語としての意味の「魔法使い」ではなかったわけですね。
トルーキン、自己設定作りすぎ。魔法使いって書かれたら魔法使うって思っちゃうよ。
だからガンダルフが魔法を使える相手は同じ魔法使いのサルマンにだけだったんですね。
人相手、オーク相手には魔法が使用できないので、武闘派になったというわけです。
おそらく原作にもそのへん書いてあったと思うんだけど………すっかり読み飛ばしたんだろうなあ。
ガンダルフとサルマンはそれこそ里見と財前のような存在だったんだろうに………。3部にはサルマン全く出てこなくてかなしい。嗚呼………