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2004年03月 アーカイブ

2004年03月02日

諸星大二郎

諸星大二郎「栞と紙魚子 何かが街にやってくる」。
諸星大二郎はもう諸星大二郎ってだけでOK。絵のこと言っちゃうと、それこそなんつーか、うまい絵ではないし、ほんとに下書きしてんのって絵なんだけど(してるらしい)、諸星大二郎の話しはこの絵でないと駄目。話と絵が見事にあっている幸福な漫画家。諸星大二郎だって面白くない作品は勿論ある。「私家版鳥類図鑑」なんかは「鳥を見た」以外は面白くなかった。でもこの絵は他に描ける人がいない。おそらくこのさき何百年も。
いつもテーマなどなさそうなんだけど、今回はホラー色が強かった。女性もいつもよりきれいに描いてあった。何かあったのだろうか?

2004年03月03日

いばらの王・3巻目

古城からの脱出劇。ようやく古城全体の姿が見えたと思ったら、周りは全て水没してて脱出への道は断たれた! 先の見えない展開にさらに期待。しかしもう少しスパイスが欲しい。ずっと同じ感じだからなあ。
いばらの王 (3)
岩原 裕二
4757717709

2004年03月04日

くどきにいくよ


 はい、木曜日は白い巨塔の日ですね。

 今回私を悶えさせたのは上記のセリフです。
 裁判中の財前は里見に電話して「裁判が終わったらくどきに行くよ」と完全にプロポーズの構えです。
 それに対して里見は財前の咳を気にします。「心配してくれるのか?」と嬉しそうな財前。
 里見、あまりにも罪深いです。診てやれよ。
 そして財前のあまりに身勝手な言い逃れについに博雅がキレてしまいます。気の弱い人間を追いつめちゃ駄目、ということですね。
今回のテーマは「医療は誰のものか」。
医師、患者ともに納得の行く話し合いがどれほど大事なものか。
医師が、患者が納得できる説明をする、という当たり前のことが行われるようになったのがここ数年のことというのは恐ろしいですね。もっとも患者としては医師に逆らえば治して貰えない、という恐怖は常につきまとうわけです。
医師がロボットなら、そんなことも思わないのでしょうけど、ロボットと人間の医師がいるならやっぱり人間の医師にかかりたいのが人情かもしれません。

2004年03月11日

白い巨塔・ラスト1回

あー、今回も私を悶えさせる「白い巨塔」。
倒れた財前に駆け寄る里見、君の指図は受けないといいつつ目ですがる財前、そしてそれを思い出している里見の前に現れる財前。
妻でも愛人でも母親でもなく、求めたのは里見だけだったのね~。
里見は里見で「財前とずっと一緒に歩いていきたい」とぬけぬけと。サエコに「羨ましい」とまで嫉妬されて、ここでようやくサエコと会わないでと言った妻の気持ちに思い当たる朴念仁。
くう。来週最終回なんて酷い!

来週になったら原作買うぞ。今古本屋でも入手困難だろうな。新刊で買うしかないか。でもできればハードカバーで欲しいんだよう。
文庫だと5冊なんだよね。ハードカバーなら三冊くらいかな。
文庫は気軽に読めるけど、こんな重厚な話しはやっぱハードカバーで置いておきたい気がする。
それにしても今回もマイダーリン、大河内教授はいなくて悲しい。
最終回にはぜひ。

ところで下のDVDは田宮二郎が演じた白い巨塔の映画版です。
当時もすごい人気だったんですね、映画になるくらいだから。
田宮二郎の財前も観てみたいです。

白い巨塔 劇場版
白い巨塔 劇場版田宮二郎 東野英治郎 滝沢修

おすすめ平均
stars強すぎる野望は常に失態を招く
starsとにかく面白い
stars二度と作れない傑作
stars時代の差!
stars原作の雰囲気が充満

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by G-Tools

2004年03月13日

白い巨塔最終回


 「君の不安を受けとめたい」
 このセリフにつきますね!
 こんなふうに医者に言ってもらえる患者はいるでしょうか?
 これはもう恋人の、夫婦のセリフですよ!
すがりつきたかったでしょうが、そこはそれ、プライドの塊の財前には無理です。
しかし井上由美子! なぜ触れさせない!
あと1cmで手が、指がふれるというのに………ああっ!
そしてドア前で立ち尽くすな、里見!
追いかけられない、甘えられない孤独な二人。

しかし臨終のシーンでは泣かせていただきました。
財前のセリフほとんど聞き取れなかったんだけど
「一緒に、一緒に」というセリフだけは聞こえました。
夢見た白い巨塔の最上階、そこには自分、そして横に里見。
これが財前の野望? 夢? 憧れだったんですね。
映像で見せてくれてもよかったのに………ベタベタですか?ベタベタでもいいじゃないか、
夢見せてやれよ、白い巨塔、作ってやれよ、そこに里見立たせてやれよ。井上!
そういうベタなシーンを私は望んだんだよ(泣)。

写真は新潮文庫の原作本。読め、古本でもいいから。

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