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ファーストガンダム2


 いってきました。ガンダムオールナイト。
 今回は「ククルス・ドアンの島」から「ジャブロー」まで。

 しかしガンダムは本当に戦争の進行をていねいに描いたもんなんだよなあ、と感心。
 そして進行にしたがってクルーは疲れ果て、見ている側もつらくなっていく。
 主人公であるアムロが自分を認めてくれないブライトに反発して船を下りたり、
 マチルダやリュウが死んだり、ランバ・ラルやミハル、マ・クベ、黒い三連星、
 エピソードは飽きさせず盛りだくさんなんだけど、この日々は辛く苦しい。
ロボットアニメである以上、ロボット同士の闘いに爽快感を味わいたいが、それをうわまってあまりある辛さだ(笑)。
ところで「ドアンの島」は話はともかく作画が酷い。あまりにもおそまつ。どのくらい酷いかというとキャラクターは水で薄めた「アパッチ野球軍」だし、動きは72枚は動画を抜いただろというぐらい動かないし(根拠無し)、青田さんおすすめのせっかくのザク同士の闘いも紙芝居になっちゃってるし………。
もっとも作画の人の名前は見た事も無い人だったから外注なんだろうなあ、この回。
そのあとからはほとんど安彦・中村作画だったから安心して見られたけど。
安彦作画の時のアムロのすねた目つきといったら絶品ですね。中村作画は全体的に落ちついて上品な感じ。優等生タイプ。UPが多かったりすると安彦さんかなとか思う。表情で演技できる作画監督ですよね。

この15話から30話くらいまでの見せ場はいくつもの死だ。
リュウを失ったブライトの嘆き、ほとんどが自分より年下のクルー達の中で、唯一同じ年で同じ軍関係で、いろいろと相談し、頼ることのできた相手を失ったブライト。過労から倒れてしまって夢の中でリュウを呼ぶ彼もまだほんの子供なのだ。
そしてマチルダ。赤毛で年上の美女・マチルダに思いを寄せるアムロ。少年のドキドキ感が画面の中から伝わってきて微笑ましい。戦場の中で唯一アムロに希望とときめきをくれた人だったのに。リュウが死んだ時には叫んでいたアムロは、マチルダの死に胸の中で何度も名前を呟くだけだ。またマチルダを救うために黒い三連星と闘ったとき、はじめて額にフラッシュが光ってニュータイプとしてのひらめきを見せたアムロ。あの一瞬の光がこの先、彼を大きな運命に巻き込んでいく………。
そして三つ目の死はミハルの死。彼女の死はすべてにたいして投げやりに、いいかげんに生きてきたカイを大きく変える。もっともカイのように真剣にならずに戦闘に向かったほうが生き残れるのかもしれない。
上記の3つの死に比べマチルダの婚約者の死はちょっと首をかしげる。ホバークラフトでズゴックに向かっていくのはそりゃあんまり無理でしょう。彼には「マチルダの分まで生きぬいて1台でも多くの船を助ける」という行き方をしてほしかった………

で、次回からはいよいよ私の大好きなスレッガーが出てくる。
実はガンダムのキャラの中で好きなキャラは誰一人としていない。みんなやなやつ(笑)。その中でスレッガーは大人で陽気で前向きで素直でひたむきな人だった。軽く見せかけていたけどいろいろ背負った後での身一つの軽さのようだ。
その彼が恋をする相手がミライさんだというのがいい。ブロンド美人のセイラではなく、太目で地味なしっかりもののミライさん。ミライもいつも冷静なのにスレッガーに対してはかわいらしい反応になってしまう。
キスシーンも多いガンダムだが、スレッガーとミライのキスシーンは心に甘いシーンだ。でもこれは単なる記憶かもしれない。次回のオールナイトでもしかしたら印象がかわるかも………

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2003年12月14日 03:45に投稿されたエントリーのページです。

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