受験が終わった姪と前から観たかった「フォーンブース」を見にいく。
公衆電話のボックスに閉じ込められた男の話。
電話の相手がライフルで狙っていて、電話を切ると殺される。
おまけにその相手が主人公に絡んだ男を殺したので、警察には銃を持っていると誤解され、
ちょっとでも妙な動きをすると撃ち殺される危険がある。
この「警察に殺されるかもしれない恐怖」というのはアメリカならではだろうなあ。
日本では発砲にも許可がいるから、警察にあまり恐怖は感じないだろう。
ライフルで狙っている変態より、取り囲んで狙っている警察隊の方が観ていて怖い。
主人公と狙撃者と主人公に投降を呼びかける刑事。
この三人の知恵と精神的な我慢比べ。
さすがに会話だけで90分持たせるのはむずかしく、とちゅうで観客が飽きそうになるとすかさず他の動きがはいるのがうまい。
何度も主人公が死ぬのではないかとハラハラ感を持たせつづける。
姪もかなり引きこまれて見ていた。
しかしあの最後の大逆転は必要だろうか。
いや、あれだけの知能の犯人がああいう手を用意してなかったってのはおかしいけどさ。
もしかしたら警察が観つけた「犯人も人間だからどこかにミスが」のミスもあらかじめ計算されたトリックかもしれない。
しかし最初はいやなやつだった主人公がどんどんかわいらしくなっていくのはなかなか………。