岩原裕二「いばらの王①」
気になっていた絵でしかしよくあるような感じかと思ってたけど読んだら面白かった。
身体が石になってしまうメデューサ病を克服するため、コールドスリープした患者たちが、辿るアクションスリラー。
病もいえてないのに、強制的に目覚めさせられると、最新設備をほこっていた古城はいばらに囲まれているわ、化け物に襲われて9割方死んでしまうわ、そりゃあたいへん。
外との連絡がとれない生き残り組はなんとか古城脱出をはかるけど、わがままなやつや勝手なヤツが多いし、いばらだらけだわ、化け物は襲うわ、おまけに病気も進行するし八方塞り。
古城からの脱出が大前提でたぶん古城を出る間にいろいろと謎がとけるんだろうけど、こんなふうに場所を限定してある漫画はちょっと珍しい。ゲームにならあるかもしれないけど。
でも大分仲間が減ってしまったけど、これからどうするのかな。あらたに増えるのかな。出てくるモンスターにちょっと魅力が乏しいのが難点。よくある形状だし。
いま気づいたけど「限定された場所」「いきのこり」「難問」ということで「蝿の王」という小説をもじっているのかな、「いばらの王」 。