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講談社のコミックス「プラネテス」をK-BOOKSにて購入。
著者・幸村誠。
宇宙飛行士の話。絵も話もオーソドックスな、人間とは、
宇宙とは、男とは、勇気とは、という話なんだけど、いい!
以前地下鉄の中で広告を見たときに読みたいな、と思
ってたんだけど、古本屋で見つけるとは。
いやそもそも古本屋でないと見つけられないだろう。
といってもそんな古い本じゃない。2001年1月に出ているんだから。
なぜ古本屋じゃないと見つけられないかというと、メジャーじゃないからだ。
今の新書本屋は「今」売れている本しかおかない。
こういういい本はロングセラーになるべきなのだが、本屋が置いてくれないのだ。
本屋に必要なのはベストセラーであり、流行りもので、そういう姿勢がいい物語を目にする機会を奪っていく。私もK-BOOKSで出会わなければ普通の書店では出会わなかっただろう。人が自分と、そして他人ときちんと向き合う、それはこの話では宇宙を介してだけど、そういう物語を私も書いていきたいと思う。
たとえば奥さんを宇宙で失った男が、宇宙のゴミ拾いを6年かけて続けて、ようやくめぐり合った奥さんの遺品。それには愛する夫へひそかな奥さんのメッセージが刻まれていた………それは………とかいう話とか。
くうう、泣けるねえ。